目標を持って

私は、理学療法士として働き始めて6年目を迎えました。
介護保険分野で働き始めてからは、3年が経ちました。
ご利用者様と関わるにあたり、目標を設定することが難しいと感じる時があります。

私たちが一番にすべきことは、ご利用者様に「目標」を持っていただく事だと思っています。
しかし、ご利用者様のなかには、手近な目標すら表現されない方もいらっしゃいます。
「歩けるようになったらいい」
「特にない」
「そんなに長生きしたくないし…」
などの発言が出たとき、皆さんはどうされますか?

「とりあえず」の歩行
「とりあえず」の運動
「とりあえず」の練習
このように「とりあえず」の目標設定をしていないでしょうか?

実際に目標が表現できない場合、私が参考にしていることを紹介します。

「夢を与えられればそれを実現する力も必ず与えられる」(Richard Bach)
「それを夢見ることが出来るならば、あなたはそれを実現できる」(Walt Disney)

私はこのふたつを見るまでは、押し付けるような理学療法をしていたように思います。

成長する過程の中で、自分の夢(目標)と現実の区別がつくようになり、諦めた経験はあると思います。私は、この「諦め」が夢を見ることをなくし、目標を持つことをなくす原因になっていると考えています。

このふたつを見てからは、選択肢を多く持つようにしています。
選択肢を増やすことで、ご利用者様から、
「これならやってみたい」
「これならできそう」
ご利用者様にこのように思って頂ければ、より効果的な運動や活動に繋がります。

私たちがご利用者様のこと事を深く考えることで、多くの選択肢が考えつくはずです。
ご利用者様に合った選択肢を多数用意し、ご利用者様に目標を持ってもらうだけでなく、自分にとってのご利用者様の目標を持ってみてもいいと思います。

訪問看護ステーション
主任 理学療法士 藁科

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