気づきの力と視野

「最近、太ったんちゃうか?」
と利用者さんから声をかけられます。
実際に、ここ数ヶ月で何キロか太った私がいます(笑)

バイステックの7原則というものがあります。とても有名な対人援助技術の一つです。
1)個別化
2)受容
3)意図的な感情表出
4)統制された情緒的関与
5)非審判的態度
6)利用者の自己決定
7)秘密保持
の7点です。

私は、大学でこのことを学び、実際の仕事の中でも意識して行うことがあります。
利用者さんの中に、この原則を知っている人は一握り…知らない人の集まりだと言っても過言ではないと思います。しかし、こんなことをわざわざ学ばなくても、知っている利用者さんは大勢います。

利用者さんは、私たちスタッフのことを実によく見ていて、「太った」「痩せた」「なんかいいことあった」「なんか元気ないな」「最近、疲れた顔してるで」「今日は歩き方おかしいで」などなど、話しかけてくれます。

そういう時は、大体その通りなのです。
何か私たちに、よくない変化だなと思った時は、心配してくれて上手に悩み相談に乗ってくれたりすることもしばしばです。
嬉しいことがあったと報告すると、まるで自分の事のように一緒に喜んでくれて、良かったなと声をかけてくれますし、悲しいことや辛いことがあったというときは、内容までは話せなくても、何とか慰めようと明るく振舞ってくれたり、明るい話題で盛り上げようとしてくれたり、もちろんわざわざそれを言いふらすなんてことはされません。思いやりを感じる毎日です。
そういう時、改めて、利用者さんは人生の大先輩ばかりで本当に素晴らしい人達の集まりなのだなと実感させられます。

小さな変化に気づき、声をかけ、励まし元気づける。
時には、解決策を一緒に考える、提案する。

そういった小さな関わりの中で信頼関係を築いていくことが出来ると思っていますし、信頼関係が出来るからこそ、その人のためにより一層一生懸命になれるのだと思っています。
私たちは、利用者さんに対して、そのように接することが出来ているだろうか、頂いている思いやり以上のことをきちんと返せているだろうかと毎日考えます。

小さな変化を見逃さない。見過ごさない。その為に一生懸命になることを厭わない。
でも、私たちが見つめるものは、利用者さんのみになってはいけない。一つの事だけに囚われ過ぎないように、全体を見据えて考えていく。難しいことばかりですが、そうなれるように頑張っていきます。

おばあちゃんが認知症になりました

先日、普段は連絡などほぼ取ることのない母から突然電話がかかってきました。

「おばあちゃん、やっぱり認知症やってんて!」

私の祖母は、元々「○日、出かけるから予定空けといてな」と声をかけると、「え?窓を開けるの?」と返事をするような少しおとぼけな所のある人です。
ここ最近、確かに話が通じてないなと思うことがありましたが、上記のとおりの人なので、またとぼけてるのかな?くらいに思っていました。
しかし、精神科のドクターから、同伴での通院をお願いしますと母へ連絡がきました。そこで母は、祖母はアルツハイマー型認知症だと言われたそうです。ドクターの話によると、すでに2年ほど前から診断を受けていたそうです。

2年ほど前に祖母が、自信満々で家族に対して「検査してもらったけど、認知症なんか全然ありませんって言われたよ」と言っていたのを思い出しました。
恐らく、その時点で診断を受けていたのだと思います。
しかし、今年の春ごろに突然「認知症って診断を受けたから一人暮らしが不安だ」と泣きついてきたそうです。認知症と言われたのであればと、母の近く(徒歩10分ほどの距離)に引っ越してきました。
引っ越し後、今度は「認知症って言ったけど、構ってほしくて嘘をついた」と言い出しました。
祖母は、かなりわがままな所もあったので、母もそれを疑いながらも一応は納得していました。認知症ではないと、思いたい部分もあったのかもしれません。

母は、認知症の診断を受けたことが衝撃だったようで、今後どうするかという話を、私に向かって1時間ほどしゃべり続けていました。母も介護業界で働いていますが、不安が大きかったようです。
ドクターからは、「娘さんが仕事を辞めて面倒を見る、施設入所を考える」などといった提案をされたようで余計に動揺していました。
しかし、今のところ祖母は、自分で買い物にも問題なく行くことが出来、自分のご飯を作ることが出来、お風呂も一人で入ることが出来ます。様子を見に行っていれば、一人暮らしでも何の問題もありません。だから、ドクターの提案は今すぐでなくて将来考えればいいのでは?と話すと落ち着いたようでした。

普段、要介護認定を受けている高齢者の方と関わっている母でもかなりの動揺があったのに、そういったことに関わっていない人は、もっと動揺し、不安になり、もしくは受け入れ難いと思ってしまうかもしれません。生活相談員として、そういったことも十分に解って業務に取り組んでいましたが、身近で起きたことでより一層リアルに理解できた気がします。
今後も、利用者様自身やそのご家族様にも目を配り、デイサービスを有効に活用して頂けるように支援していきたいと思います。

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