癒す仕事

私たちは、何らかの刺激を心身に受けるとストレスを感じます。ストレスにうまく対処できずに心身に負担がかかり始めると、行動に不調が出ることもあります。ストレスの多いこの現代社会、ストレスを緩和する「癒し」は必要ですよね。
では実際、具体的に「癒し」とは何かと聞かれたら、人それぞれの考えやイメージがあり、これが「正解」と、ひとつの答えを出すことは、難しくはありませんか?

優しい言葉をかけられてほっとする「心」の癒しもあれば、マッサージを受けてリラックスする「身体」の癒しもあります。おしゃべりのように無意識で行う癒しや、突き詰めれば、心理療法という専門的な癒しの方法をとる場合もあるかもしれません。一言に「癒し」といっても様々です。

ところで、東京五輪誘致のプレゼンで用いられ、流行語ともなった「お・も・て・な・し」の言葉。
古来より日本人が大切にしてきた「思いやりの心(ホスピタリティ)」を表す言葉ですが、この言葉が流行した遠因には、「おもてなし」により喜びを与えられることで、「癒されたい」と考えておられる方の増加があるように思いました。

現在、私が働いているこの「デイサービス」という職場は、何らかの目的をもった人に接し、その目的に関わっていく職場です。
「運動がしたい」「外部に出て他者との交流を図りたい」「病気を治したい」などの目的・望みをお持ちの方を、状態が少しでも改善されるように、そして、「身体」や「心」の癒しや喜びを得て頂けるように、サポートすることで、最高の関わり(ホスピタリティ)が提供できる職場だと考えます。
これからも、関わるすべての人が、明るく元気に過ごされるようにと願いながら、「人を癒す関わり」を続けていきたいと思います。

選択制プログラムから月間プログラムを開催できたこと

今夏、デイサービス リハステージの直営3事業所は、これまでの運動メニューに 「選択制プログラム」 を導入する形でのリニューアルを行い、上肢手指の運動器機能改善プログラムを幅広く取り入れてサービス提供の拡充を図りました。
その一環として、先月、中津事業所で 「おじゃみビンゴ」 大会を開催いたしました。
(9月には他事業所でも開催の予定です)
おじゃみを使って輪の中に入れ、それをビンゴさせる単純な動きも、肩関節の伸展・屈曲に始まり、肘や手首、手指に至るまでの運動にしっかりとつながっています。

この大会は、これまでのデイサービス リハステージのメニューには無い新しい取り組みで、ご利用者様の反応がとても気になるところではありました。
一週間限定とはいえこれまでのプログラム内容を変える作業は、ご利用者様にサービスを提供するスタッフ側にも戸惑いや不満がでるのでは…と心配しましたが、実際は難なく導入が行え、逆にご利用者様から自主的に練習したいと行動を起こされるほど大盛況でありました。

まさにこれこそが、と、選択制のあるべき姿に近づけた思いでうれしくなりました。
というのも、これまでのトレーニングの成果を発揮していただけたことに加え、
 ・大会として全員で取り組みチームワークや連帯意識を持つ
 ・個人競技として競い合い切磋琢磨する
 ・トレーナーの言われた通りに動く運動だけでなく、自発的に練習を行う
 ・自分からこの運動や練習をしたい、と、意思表示される
このような動きが起きたことがその証です。

今回の大会は、単に成績の順位だけにとらわれず、この取り組みを通じて感じることのできた自立心の芽生え、だれでも参加でき、どなたにおいても難易度は同じでいろいろな方が好成績を収められた結果をみても、皆で楽しめた感のあったことが何よりの喜びと感じています。

今後もスタッフやご利用者様含め、リハステージにかかわる全ての人が楽しめる環境づくりに貢献して参ります。よろしくお願いいたします。

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