予防が大事

私の職業は、ご利用者宅を訪問する理学療法士です。
対象となる方は何らかの疾病を患い、日常生活能力が低下したご高齢の方です。
主な業務内容は、一度低下した心身機能を回復するために機能訓練を行うことや、機能回復が難しい方には車椅子使用などの代替案を提案し、日常生活能力の維持、改善を図ることです。また、疾病の再発防止や重症化防止も重要な役割です。
換言すれば、三次予防(※)の領域で仕事をしていることになります。

内閣府の発表した平成23年度版 高齢社会白書によると、日本の総人口は平成22年10月1日現在、1億2,806万人で総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は23.1%となっています。平成67年には高齢化率は40.5%に達し、2.5人に1人が65歳以上になると言われています。
高齢者が増えることは、足腰が衰弱し日常生活に支障を来す方、脳梗塞を患い後遺症のある方々が増え、医療・介護の分野では仕事が増えることに繋がるかもしれません。
それを黙認して良いのでしょうか?
もちろん答えはNOです。本来は病気にならないように予防する事が最も大切です。つまり、一次・二次予防(※)と言われる 「健康増進」 「早期発見・早期治療」 への介入が優先されるべきなのです。

当社の主要事業は介護保険事業で、介護保険制度という枠組みの中で主に三次予防の領域を対象としていますが、我々、医療や介護に携わる専門職種は『一次・二次予防』のフィールドで、もっと社会や地域に貢献できると考えています。
私はこれから先、積極的に予防医学に関わり、地域住民が健康寿命を延伸する手助けをしていきたいと思っています。

では、私たちが出来る活動・取組みはどのようなものでしょうか。
ぜひ一緒に考え、実践していきましょう。

※注釈
一次予防:疾病の発生を未然に防ぐ行為 
 (予防接種・生活習慣の改善等)
二次予防:重症化すると治療が困難または大きな費用のかかる疾患を早期に発見・処置する行為
 (健康診断・人間ドッグ・早期治療)
三次予防:重症化した疾患から社会復帰するための行為
 (リハビリテーション・疾病進行阻止)

趣味の話

今回も私の趣味の話をさせて頂きます。それはスポーツ観戦です。
野球、サッカーはもちろんですが、今回お話させて頂くのはモータースポーツの最高峰Formula1、世ではF1と言われている自動車レースについてです。
F1の魅力はそのスピードで、時速は最高速度300kmを超え(今までに記録されている最高速度は2005年にキミ・ライコネンのイタリアGPで記録した時速370km)、新幹線並みの速度の車をハンドル一つで操ります。レース周回数はグランプリによって違いますが50〜70周を走行し、距離にして300km、それを大体1時間半程度で走りきります。レース後のドライバーの体重はその過酷さから2,3kg減ると言われています。最近はあまり見られなくなりましたが、あまりにも激しいレースだとレース終了後気を失って倒れこむドライバーもいました。
過酷な環境に適応するためにF1ドライバー達は尋常じゃないほどのトレーニングを行い、アスリートの中でもトップクラスの強靭な肉体を持っています。

では、F1はドライバーの腕一つで勝負が決まってしまうかというとそうではなく、完全にチームプレーのスポーツです。まずレースに勝つためには何よりも車体の出来具合と強力なエンジンが求められます。その開発のために何十億、何百億のお金と膨大な時間を掛け作製されます。1台の車を作るのに何百人という人が携わっています。
またレース中での作戦も完璧さを求められ、路面の温度によってどのタイヤを使うか、また天候が安定しないレース会場であれば後何分でどれくらいの雨が降ってくるのかを予想し作戦を立てたりします。ピットに入るタイミングを間違えたりすると、勝てたレースも落としてしまうというような事も多々あります。
また、チームは毎レース事の結果をフィードバックし常にアップデートし、車を改善していきます。レースの作戦も同じことが言えます。
F1チームはドライバーを含めそれぞれがプロに徹しています。妥協は絶対にしません。それはレースで無残な結果を残す事になればメーカーのブランドイメージは著しく悪くなりまたスポンサーの面子を壊しスポンサードが受けられなくなる恐れがあるからです。そうするともうレースを続ける事は出来なくなります。レースからの撤退です。ですからどのチームも必死です。

これは我々の仕事も同じではないでしょうか。皆さんはプロに徹していますか。どうすればこの利用者様は良くなるのだろうか、また喜んで頂けるのだろうか。そのような事を常に念頭においているでしょうか。ただルーチンワークになっていませんか。
我々は人の人生をも左右する仕事についているという事を自覚しなければなりません。その事を意識して胸を張って今の仕事が出来ているでしょうか。もし出来ていなければあなた自身の評判を落とすだけではなく、リハステージという会社のブランドイメージをも落とす要因をあなた(私も含めて)が作っている事になるかもしれません。これは会社にもまた利用者様にとっても不幸な事です。
今一度、自分の仕事に対する取り組み方、考え方を見つめ直しましょう。私もそうします。
そんなことを念頭に置きながらF1も見てみたら以外に楽しいスポーツかもしれませんよ。

ようこそ、リハステージへ

今年は貴方に新たな11名の同僚ができました。
そして、多くの貴方を歓迎する仲間が、共に仕事に就けることを心待ちにしていました。

まずは、仕事を楽しんでください。

そして、一所懸命、先輩の動きを真似てください。
ひとつのところに命を懸ける、一所懸命とはそういう意味です。
ここへ至った環境も、歩んできた道もみんなそれぞれ違うから、
もしかしたら途中で疑問に感じたり、違和感を持ったりするかもしれません。
そんなとき、まず貴方の目の前にある仕事に打ち込んでください。

今、貴方の目の前にある「その仕事」、それが貴方の天職です。

石の上にも三年。
この変化の激しい時代にあって、三年間という期間はとても長く感じるかもしれません。
でも、いくら時代が変わっても、人そのものはそんなに簡単に進化するものではありません。
日々新たな発見を見出せるのか、マンネリと感じてしまうのか、それは貴方しだいです。

世阿弥元清の言う守破離(しゅはり)の「守」は、そんなに安易なものではないと覚ってください。

時間は永遠ではありません。

ほんの刹那の出来事が、貴方の一生を変えるきっかけになるかもしれません。
新たな出会い、発見、気付き、一期一会。

いつ自分の人生が終わっても悔いなく生きよ、
「武士道とは死ぬことと見つけたり」、
葉隠は、ストイックなまでにわれわれにそう教えてくれています。

仕事を行っていくについてマニュアルは大切です。
ルールは守らなければなりません。
コンプライアンス遵守とはそういうことです。
当然、従わなければなりません。

しかし、それだけでは足りないのです。

物事には理屈があります。
何かを組み立てるとき、そこには必ず「論理」が必要です。
論理はとても重要です。
ところが、それだけではほとんどの場合うまく行きません。
最後のほんの少し、必要不可欠な違う要素があるのです。

われわれは戦後アメリカ的自由主義の中でそれを失っていました。

ですが、先の震災の折にわれわれは、それを再発見することができました。

他人の痛みを感じ取る惻隠の情。
花鳥風月を愛でる気持ち。
もったいないと思う心。
お先にどうぞという精神。

そういう「情緒」が、どうしても必要なのです。

仕事を通じて、そんな審美眼を磨き、感性を育むことのできる会社。

リハステージはそういう会社でありたいと思います。

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